地震で倒れなかった家の特徴とは?|地震に強い家を実現する7つのポイントも解説

地震に対する不安は、誰もが抱えるものです。
特に、新築やリフォームを検討している方は、家族の安全を守るため、地震に強い住まいを求めるのではないでしょうか。
「地震で倒れなかった家は、どんな特徴があるのだろう。」
「地震に強い家を実現するには、どんな点に注意すればいいの。」
そう思っている方も多いはずです。

今回は、実際に起きた地震の被害状況を参考に、地震で倒れなかった家の特徴と、地震に強い家づくりのための具体的なポイントを7つご紹介します。

□地震で倒れなかった家の特徴とは?

地震で倒れなかった家の特徴は、大きく3つあります。

1: 新耐震基準に基づいて建てられていること

2: 耐震等級3を取得していること

3: 正しい仕様で家を建てられていること

それぞれの詳細について解説していきます。

1: 新耐震基準に基づいて建てられていること

新耐震基準とは、国土交通省が定めた、地震に強い建物を建てるための基準です。
新耐震基準は、過去に起きた地震の被害を踏まえ、建物の強度や構造に関する基準が強化されてきました。
1981年6月1日以降に建築確認申請が行われた建物は、この新耐震基準を満たす必要があります。

しかし、新耐震基準を満たしているからといって、必ずしも地震に強いとは限りません。
2016年に発生した熊本地震では、新耐震基準を満たしているにも関わらず、多くの建物が倒壊しました。

2: 耐震等級3を取得していること

耐震等級とは、建物の耐震性能を3段階で評価する制度です。
耐震等級3は、最も高い耐震性能を有する等級で、震度7クラスの地震にも耐えられるように設計されています。
耐震等級3を取得するには、建物の構造や材料、施工方法など、さまざまな条件を満たす必要があります。

耐震等級3を取得している家は、一般的な住宅よりも地震に強いと言えるでしょう。

3: 正しい仕様で家を建てられていること

地震に強い家を建てるためには、構造材や金物などの材料選びも重要です。
たとえば、構造材には、強度が高く、地震に強い木材や鉄骨などを使用する必要があります。
また、金物も、適切な強度と種類を選ぶことが重要です。
さらに、基礎や壁、屋根などの構造も、地震に強い設計になっていることが重要です。
地震に強い家を建てるには、設計段階から、地震対策をしっかりと行う必要があります。

□地震に強い家を実現する「7つのポイント」

地震で倒れなかった家の特徴を踏まえ、地震に強い家を建てるための具体的なポイントをご紹介します。

1: 建て替えや耐震リフォームを行う

築年数が古い住宅は、新耐震基準を満たしていない可能性があります。
そのため、建て替えや耐震リフォームを検討することが重要です。
耐震リフォームでは、既存の住宅に補強を加えることで、地震に対する強度を高めることができます。

2: 耐震等級3の取得を目指す

前述の通り、耐震等級3は、地震に強い家を建てるための重要な指標です。
新築住宅を建てる場合は、耐震等級3を取得することを目指しましょう。
耐震等級3を取得することで、地震に強い家を建てることができます。

3: 地盤を強化する

地盤が軟弱な場合は、地震によって家が傾いたり、沈んだりする可能性があります。
そのため、地盤を強化することが重要です。
地盤強化には、杭を打ち込む方法や、地盤改良剤を注入する方法などがあります。

4: 隣家との距離を確保する

隣家との距離が狭い場合は、地震発生時に建物同士がぶつかり合って被害が拡大する可能性があります。
そのため、隣家との距離を確保することが重要です。
特に、木造住宅の場合は、隣家との距離を十分に確保するようにしましょう。

5: シロアリ対策をしっかり行う

シロアリは、木材を食い荒らす害虫です。
シロアリに木材を食い荒らされてしまうと、建物の強度が低下し、地震に対する耐震性が弱くなってしまいます。
そのため、シロアリ対策をしっかり行うことが重要です。

6: 屋根の軽量化

屋根は、地震の際に大きな揺れを受けやすい部分です。
屋根の重量が重い場合は、地震による揺れが大きくなり、建物に大きな被害が及ぶ可能性があります。
そのため、屋根の軽量化を検討することが重要です。

7: 家具の転倒防止対策

家具の転倒防止対策も、地震対策として重要です。
家具が転倒すると、人身事故や物的被害につながる可能性があります。
家具の転倒防止には、転倒防止器具を使用したり、家具を壁に固定したりする方法があります。

□まとめ

地震に強い家を建てるためには、新耐震基準に基づいて建てられていること、耐震等級3を取得していること、正しい仕様で家を建てられていることなど、さまざまな要素が重要です。
また、建て替えや耐震リフォーム、地盤の強化、隣家との距離確保など、地震に強い家を実現するための具体的なポイントも7つご紹介しました。
これらのポイントを参考に、地震に強い安全な住まいを手に入れて、安心して暮らせるようにしましょう。

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