先日、IT技術の導入で売上が5倍になった、とある老舗食堂の記事が紹介されていました。
数年後には無くなってしまう職があると言われているだけあって、技術の進歩ってすごいなぁと思う反面、個人的には「失ってはいけないもの」がなくなってきている気がして、なんだか寂しいなぁとも思う訳です。
その記事の内容を簡単に説明すると、
近年様々なアイデア合戦を繰り広げている飲食業界の荒波の中で、昔ながらの雰囲気とメニューで勝負をしていた老舗食堂は売り上げも右肩下がり。
このままでは店をたたむしかないと半ば諦めていた時に、義理の息子がIT企業から転身し、昔ながらの老舗食堂を生まれ変わらせたというもの。
店の前の通行人の入店率からその日の天気、メニュー看板の内容、周辺の宿泊施設の宿泊率などを毎日計測し、
それをデータ化することで、無駄な仕入れを無くしたりその日の見込み客数に見合う人員配置を行ったりと、
業務効率を格段に上げたことで売り上げを大きく伸ばしたそうです。
何とも近未来的で、今風なサクセスストーリーですよね。
でも、この食堂が売上アップのために本当に取り組んだことは、
業務効率化によって生まれた時間での「従業員の教育」でした。
どんなに技術が進歩しても、どんなに効率化を成し遂げられたとしても、
最後にお客様の心を動かすのは人と人のコミュニケーションでしかないと、その店のオーナーは言っています。
機械が予測できない、ちょっとした気遣いやおもてなしこそが、これから必要な最大の武器なんだと。
本当にその通りだと思います。
人対人だから生まれる感動があり、人対人だから心が温かくなるのだと。
私自身が大切にしているものが大切にされている話に、
最後はほっこりさせられたのでした。笑
いつまでもそういう家づくりを提供できる会社でありたいですね。