先日、8か月前から設計を進めていました収益物件のRC5階建てのマンションの地鎮祭を執り行いました。
長屋の切り離しだったり、撤去できない下水管が敷地内を横断していたりと、建築条件上難しい状況でしたが、
最終的にはお施主様も非常に喜んで頂ける設計にまとまり、ようやく地鎮祭を迎えることができました。
マンションの場合は一戸建てと違い、近隣住民の皆様への説明会や景観条例等の規制も厳しく、着工までにかなりの時間を要するのですが、その分、お施主様との信頼関係やコミュニケーションをじっくり築くことができるので、とてもやりがいのある仕事だと思います。
普段行っている注文住宅の設計は、実際に住まわれるお客様の性格やライフスタイル、
住まいの要望などをふまえて、そのご家族にとっての最適解を考え提案します。
しかし、マンションなどの集合住宅は、実際に住まう人の顔や様子は分からない中で間取りや仕様を選んで決めていくので、
流行や統一感、飽きのこないデザインなど何を優先するかを慎重に決めていく必要があるので非常に難しいです。
今回のお施主様とも、他のマンションやサンプルなどを見ながら何度も右往左往して決めていきました。
その中で、私たちが一貫して考えていたのは「15年、20年経った先でも飽きのこない住まい」であること。
流行やその時代を象徴するようなデザインやテイストもとても素敵ですが、
やはり、住まいは長く住んでこそ暮らしとなり人生となると私は思うのです。
それは、一戸建てでもマンションでも同じです。
住まう人のことを最大限に考え、そのご家族や入居者にとって、
住まいが暮らしの一部となるような住宅をこれからも作っていきたいと思います。
竣工まで7か月間ほど、気を抜くことなく、妥協することなく、走り抜けたいと思います!
また、随時工事中の様子もご紹介していきます!