無垢材フローリングは、木の温もりを感じられ、高級感があり、住む人の心を豊かにします。
しかし、その美しさを保つためには、適切なメンテナンスが必要です。
この記事では、無垢材フローリングのお手入れ方法を、掃除機からワックスまで具体的な方法を解説することで、安心して無垢材フローリングを長く美しく保てるようにします。
□無垢材フローリングのお手入れ方法!掃除機からワックスまで解説
無垢材フローリングのお手入れは、素材や塗装の種類によって異なります。
この記事では、無垢材フローリングの掃除やワックスがけなど、具体的なお手入れ方法を解説します。
*無垢材の「塗装」と、お手入れ方法の違い
まず「お手入れ」そのものを考える前に、無垢材のフローリングの「仕上げ塗装」について確認しておく必要があります。
無垢材は、そのままでは乾いた木の繊維が非常に水を含みやすいため、水分や汚れも非常に染み込みやすくなっています。
無塗装での「フローリング」に無垢材を使用するのは、あまり実用的ではありません。
塗装は大きく下記の2つの種類にわけられます。
1:浸透系の塗装(自然塗装、オイル塗装)
浸透性の塗料は、自然塗装(オイル塗装)と呼ばれることもありますが、自然由来のオイルやワックスの仕上げのことです。
表面を完全に覆わずに、木の表面から内部に浸透することで、無垢素材の質感を保ちつつも、油分が水分を弾く性質で汚れにくくして、お手入れを助けてくれます。
また、木材の呼吸を妨げないので、木材が湿気を吸ったり吐いたりする「調湿性能」を維持すると同時に、無垢板の自然の風合いを楽しめます。
2:コーティング系塗装(ウレタン、UVウレタン塗装)
ポリウレタンを主成分とする塗料で、無垢の表面に硬い膜を形成する塗料のことです。
撥水効果が高く、汚れがつきにくいのでお手入れが簡単です。
コーティング自体は通常は10〜20年と長くもつものと考えてよいのですが、家具とこすれる部分が剥がれてきたり、水回りでは汚れ・ワックス剥がれが発生していく事は、経験している人が多いと思います。
このコーティングの修復作業は会社に依頼する必要がでてくるため自分では個人では修復が難しいです。
それぞれメンテナンス方法が異なりますが、この記事では、「浸透塗料」のお手入れ・メンテ方法について見ていきます。
*無垢材フローリングの掃除&お手入れ方法
それでは、無垢床の普段のお手入れ方法を見ていきましょう。
まずは基本的なお掃除から。
1:掃除機・ほうきをかける
普通のフローリングと変わらず、無垢床の表面を表面のほこりや髪の毛を取り除きます。
もちろんほうきをつかっても問題ありません。
掃除機をお使いのときは、あまり強くガシガシあてたりすると、特に柔らかい無垢材は傷つきやすいので、優しくかけてください。
2:水拭きは避け、乾拭きをする
無垢材は水に弱いため、水拭きは避けましょう。
水拭きをする場合は、固く絞った雑巾で拭くようにしてください。
水拭きした後も、必ず乾拭きをして、水分が残らないようにしましょう。
3:汚れがひどい場合は、中性洗剤を使用する
水拭きで落ちない汚れは、水で薄めた中性洗剤で拭き取れます。
中性洗剤を使う場合は、必ず水で薄めてから使用し、洗剤が残らないようにしっかりと拭き取ってください。
□無垢材フローリングのお手入れ方法!掃除機からワックスまで徹底解説
無垢材フローリングのお手入れには、日常的な掃除と定期的なワックスがけがあります。
掃除機をかける際は、優しくかけるようにしましょう。
また、水拭きは避け、乾拭きをするのがおすすめです。
定期的なワックスがけは、無垢材の保護と美観を保つために重要です。
1:定期的なワックスがけ
無垢材フローリングは、定期的にワックスがけをすることで、表面を保護できます。
ワックスがけをすることで、汚れや傷から守るだけでなく、木の光沢を保てます。
ワックスは、市販されている無垢材用のワックスを使用しましょう。
ワックスの選び方は、フローリングの塗装の種類によって異なります。
・オイル塗装の場合
オイル塗装された無垢材フローリングには、オイルワックスを使用します。
オイルワックスは、木材に浸透し、表面を保護する効果があります。
また、オイルワックスは、木材の自然な風合いを活かせます。
・ウレタン塗装の場合
ウレタン塗装された無垢材フローリングには、ウレタンワックスを使用します。
ウレタンワックスは、表面をコーティングすることで、汚れや傷から保護する効果があります。
2:ワックスがけの方法
ワックスがけは、以下の手順で行います。
・床の掃除
ワックスがけをする前に、床をきれいに掃除しましょう。
掃除機やほうきでゴミやほこりを丁寧に取ります。
・ワックスの塗り込み
ワックスを薄く、均一に塗布します。
ワックスを塗布する際は、木目の方向に沿って塗るようにしましょう。
・乾燥
ワックスが乾くまで待ちます。
乾燥時間は、ワックスの種類によって異なります。
・拭き上げ
ワックスが乾いたら、布で余分なワックスを拭き取ります。
3:ワックスがけの頻度
ワックスがけの頻度は、使用状況やワックスの種類によって異なります。
一般的には、1〜2ヶ月に1回ワックスがけをするのがおすすめです。
□まとめ
無垢材フローリングは、適切なメンテナンスを行うことで、長く美しく保てます。
この記事で紹介した掃除やワックスがけの方法を参考に、無垢材フローリングのお手入れをしてください。
無垢材フローリングは、正しいお手入れをすることで、その美しさを長く楽しめます。