断熱材を選ぶときに見るべきポイントはどこでしょうか。
断熱材の役割は、家の内部と外部の熱の移動をシャットダウンして、屋内を一定の温度に保つことです。
しかし、断熱材を選ぶ際の基準はその断熱性能だけではありません。
今回は、断熱材の種類とその特徴についてご紹介します!
□断熱材の種類
断熱材は大きく分けて繊維系と発泡プラスチック系があります。
それでは、2種類の断熱材の特徴についてそれぞれ分けて解説します。
*繊維系断熱材
繊維系断熱材のなかにもいくつかの種類の断熱材があります。
何を原料にしているかによって、無機系と木質繊維系に分類されます。
無機系の一種であるグラスウールは、資源ゴミとして廃棄されたガラスをリサイクルして作られた繊維です。
ガラスが繊維状になって重なることで、空気を中に閉じこめ、断熱効果を発揮します。
低価格で、吸音性や不燃性に優れるという特徴があり、原料が再利用されたものなので、環境にも優しいです。
その一方でデメリットとして、水に濡れると断熱性が落ちてしまうので、防水加工が必要になるという点があります。
木質繊維系の一つであるセルロースファイバーは、古紙回収で集められた新聞紙を原料に作られています。
断熱性の他に、湿度をコントロールする能力や防音性がある一方で、グラスウールよりもやや高価格であるという点もあります。
防虫性のあるホウ酸が混ざっているのも特徴のひとつです。
*発泡プラスチック系断熱材
発泡プラスチック系断熱材は、プラスチックを発泡させ、気泡の中にガスを閉じ込めることで断熱性能を発揮しています。
発泡プラスチック系断熱材の代表的なものには硬質ウレタンフォーム、ポリスチレンフォームがあります。
ポリスチレンフォームの特徴は、厚さに対して断熱性能が高いものが多い、形状の自由度が高く、結露を防止する効果が高いという点です。
他にも、硬質ウレタンフォームは、現場で施工できるという特徴があります。
板状の形をしているので、外張り断熱や床断熱ができる点も便利ですよね。
それに対して、価格は鉱物繊維系と比べて高価です。
□まとめ
今回は、断熱材の種類とそれぞれの特徴を解説しました。
大きく分けて繊維系と発泡プラスチック系があり、それぞれにメリットになる点、デメリットになる点を含めて様々な特徴があります。
それぞれ適材適所で使っていけると、断熱材の長所をいかせるので、どこにどの種類の断熱材を利用するべきか考えてみてはいかがでしょうか。