断熱性が低く冬に寒すぎる家は電気代もかかりますし、ヒートショックのリスクも上がるため健康にも良くないです。
マイホームをご検討中の方で、断熱性は知っているが窓断熱についてはあまり知らない人も多いのではないでしょうか。
今回は、窓と断熱性の関係や、最強の窓断熱の素材についてご紹介します。
□窓断熱は家の断熱性能にどれくらい影響するのか解説します!
実は、断熱において、窓はとても重要な役割を持っています。
なぜなら、冬の暖房効率は半分以上の暖気が窓から失われ、夏場の暑さは7割が窓から入ると言われているからです。
また、窓のガラスの素材や種類によっては最大で2倍以上断熱効率が変わり、サッシの素材のみでの1.3倍程度効果に違いがあります。
窓の断熱性に影響を与えるのは、サッシとガラスの枚数、そしてガラス同士の隙間の3つです。
まず、サッシは熱を伝えやすく結露がよく発生する場所です。
こちらの素材差については次項で詳しく解説します。
次に、ガラスの枚数ですが、これは1枚から3枚まであり、枚数に比例して断熱性能も高くなります。
そして、ガラス同士の隙間は、入っている気体によって断熱性能が変わります。
断熱性能は高い順に並べると、真空、クリプトン、アルゴンガス、ドライエアーです。
□最強の窓断熱はどれ?窓サッシの素材による断熱性の違いを解説します!
窓ガラスだけを良いものにしても、サッシの断熱性能がないと総合的な断熱性はあまり高くありません。
現在日本で主に使われる窓サッシを断熱性能が高い順に挙げると、木製サッシ、樹脂サッシ、アルミ樹脂複合サッシ、アルミサッシです。
順番にそれぞれの素材の特徴を解説していきます。
1つ目はアルミサッシです。
こちらは最も一般的でありながら、最も断熱性が低いです。
軽さと強度を兼ね備え、腐食もあまりしないため、手入れや開け閉めも楽ですが、熱伝導率が高いため断熱性能は極めて低くなります。
2つ目は、樹脂サッシです。
こちらは主に塩化ビニルでできており、フライパンの取手に使われるほど熱伝導率が低いです。
断熱性能に加え、防音性や気密性も高められますが、コストがかかることと強度がアルミに劣るのが弱点でしょう。
3つ目は、樹脂複合サッシです。
こちらはとアルミやアルミと樹脂を複合して作られたものです。
外側はアルミを、内側は樹脂を使用して欠点を補っているものが多いです。
外側はアルミサッシなので紫外線に強く、また薄く作れるのでガラス面が樹脂窓より広くなり、すっきりして見えるのが特徴です。
価格も樹脂のみよりは抑えられます。
4つ目は、木製サッシです。
断熱性能だけで見ると樹脂冊子より優れており、デザイン性や風合い性もあるため人気です。
しかしながら、アルミや樹脂に比べると腐食や摩耗の耐性が劣ります。
断熱性、防音性は高く、質感も人気ですが、コストがかかることと塗膜のメンテナンスが必要なことがデメリットでしょう。
□まとめ
最強の窓断熱を紹介し、窓と断熱の関係性についても解説しました。
当社は、人が本質的に望む「心地よさ」を追求し続けています。
断熱性、気密性、計画換気などの住宅性能を高めたり、自然エネルギーを利用する「パッシブデザイン」を取り入れるなど、さまざまな角度から心地よい家づくりに取り組んでいます。