新築を考える際、どうしても初期投資にばかり意識がいきがちですが、ランニングコストについて考えておくことで、将来的なコストを大幅に減らせます。
今回は、家を建てた後もかかり続ける「ランニングコスト」についてお話しします。
□ランニングコストがかからない家の定義について
住宅のランニングコストとは、住み続けるためにかかる費用のことです。
主に修繕やメンテナンスにかかる費用や光熱費などを指します。
メンテナンスの費用は、築年数が経てば経つほど大きくなります。
これを抑えるには、日々の手入れやメンテナンスのしやすい設計を検討する必要があります。
光熱費は、家族構成やライフスタイルによってかなり変わってきます。
こちらも、設計段階で住宅の構図や設備を検討すれば、比較的費用を抑えられます。
また、ランニングコストのかからない家とは、省エネでメンテンナスのしやすい家のことを指します。
□ランニングコストがかからない家にするポイントについて
次に、これから生活する上でランニングコストを抑えるためのポイントを4つ紹介します。
1つ目は、外壁にはメンテナンスがあまり必要でないなものを選びましょう。
タイルや塗り壁など、比較的メンテナンスが要らない材料を選ぶと良いです。
外壁材の価格は、その種類によってかなり変わるので、その土地の環境に詳しい住宅会社や設計士に相談するのも大切です。
2つ目は、光熱費を抑えることです。
光熱費に1ヶ月で20,000円がかかる家と、10,000円しかかからない高性能な家を比較した場合、1年で12万円、30年では360万円の差が生じます。
光熱費のかからない家とは、断熱性に優れている家のことです。
断熱方法には、大きく2種類あります。
「内断熱」は、柱の間に断熱材を入れて、家の内部に断熱を施します。
「外断熱」は、建物を外側から覆うように断熱材を施工します。
3つ目は、間取りの工夫です。
間取りの工夫にもいくつかのポイントがあります。
まずは、軒です。
軒は日本の文化の1つで、ランニングコストを抑えることにも繋がります。
雨の多い日本で、外壁の汚れを回避し、メンテナンスにかかる維持費用を抑えてくれます。
また、夏は直射日光を妨げる役割も果たすので、エアコンの使用を抑えることも可能でしょう。
次は、コンパクトな設計にすることです。
一般的には、部屋の数が多いほどランニングコストはかかります。
部屋数を減らしたり、廊下を無くしたり、仕切りを無くしたりすることで、ランニングコストや建築費用を抑えられます。
4つ目は、住宅設備機器に注意することです。
デザインや価格だけでなく、そのクオリティは勿論、メンテナンスのしやすさにも注意しましょう。
特に海外製品には気をつける必要があります。
保証やアフターケアが適当な場合もあるので、なるべく日本製品を選びましょう。
□まとめ
今回は、ランニングコストがかからない家にする方法を紹介しました。
様々な方法でランニングコストは抑えられます。
家の構図から小さな工夫まで、まずは自分にできることは何か調べてみることをオススメします。