高気密高断熱住宅では、24時間システムの設置が義務付けられています。
換気システムには大きく分けて3種類あり、この記事では第3種換気システムについてご紹介します。
換気システムについてお悩みの方は、ぜひご一読ください。
□高気密高断熱住宅の換気システムとは？
高気密高断熱住宅では、法律により24時間換気システムの設置が義務付けられています。
24時間換気システムとは、機械換気設備のことで給気・排気のどちらか、または両方を機械で行い、給気・排気の組み合わせにより3種類に分類されます。
＊1.第1種換気システム
機械で給気・排気するシステムのことを第1種換気システムと呼び、外気温を室内の温度に近づけて取り込みます。
設置が大がかりになってしまうため、初期費用が高くなりやすい傾向にあります。
＊2.第2種換気システム
機械で給気し、自然に排気するシステムのことを第2種換気システムと呼びます。
機械で給気することにより、新鮮な空気を取り込める一方で、外気の温度・湿度をそのまま取り込んでしまうことになるため、その影響を受けてしまいやすくなります。
＊3.第3種換気システム
自然に給気し、機械で排気するシステムのことを第3種換気システムと呼びます。
常に空気が排出されているため、室内が密閉されやすく、場合によってはドアを開けにくいことがあります。
換気システムがシンプルで、メンテナンスしやすいことか特徴といえます。
□高気密高断熱住宅では第3種換気がおすすめ！メリット・デメリットとは？
高気密高断熱住宅では、上記でご紹介した中でも第3種換気がおすすめといえます。
先程もご紹介しましたが第3種換気システムは、イニシャルコストが安い、設置位置に自由度があり施工がしやすいことがメリットとして挙げられます。
機器にフィルターがない場合、メンテナンスを半年から1年に1回程度行うことで、機能を十分に維持できます。
また、他のシステムと比較すると掃除する箇所も少なくなります。
デメリットとしては、排気によって熱損失が大きくなってしまうことが挙げられます。
そのため、北海道・東北のような寒冷地では暖房費が高くなってしまったり、寒さを感じやすくなってしまったりするため注意しましょう。
□まとめ
高気密高断熱住宅では、24時間換気システムの設置が義務付けられており、中でも第3種換気システムがおすすめです。
メンテナンスしやすいというメリットがある一方で、熱損失が大きくなってしまうことがデメリットとして挙げられます。
第1種、第2種、第3種とそれぞれの換気システムの特徴を把握して選ぶと良いでしょう。
