突然ですが、“HYGEE”(ヒュッゲ)という言葉をご存知ですか?
デンマーク人がとても大切にしている、時間の過ごし方や心の持ち方を表す言葉だそうです。
日本語ではぴったりくる言葉が難しいのですが、ほっとくつろげる心地よい時間、またはそんな時間を作り出すことによって自然と生まれる幸福感や充実感、そして暮らしを楽しむ姿勢とも呼べるかもしれません。
元々、冬も夜も長い、気候的に恵まれているとは言い難い環境下にあるデンマークだからこそ生まれた概念なのかもしれませんが、最近ではアメリカやヨーロッパ諸国でも「ヒュッゲを見習おう」という動きが表れてきているそうです。
そこで、私たちの暮らしにも取り入れることができれば、もっと毎日がワクワク楽しものになるのでは?と思い、今回はヒュッゲを取り入れるヒントいくつかご紹介します。
1.家族や友達との時間を大切にする
1人の状態で「ヒュッゲ」ということもなくはないのですが、誰かと共有する時間や空間から生まれる心地よさの方が「ヒュッゲ」と表現するのにピッタリくるようです。
近隣の人も含めてのホームパーティは、近所付き合いが希薄になっている日本では少しハードルが高いかもしれませんが、BBQや鍋といった身近なものから始めてみてはいかがでしょう?
2.時間の流れを意識する
デンマークではほとんどの人が残業をしないんだとか。
仕事とプライベートをしっかり分け、その後の時間を大切に使います。
残業に家事に育児と、時間に追われっぱなしの日本人には「時間の流れを意識する」ことなんて、すっかり忘れてしまっているのではないでしょうか?
急には無理でも、せめて季節を感じられるイベントの時ぐらいは早く帰ってみてもいいかもしれませんね。
3.無理をしない 見栄をはらない
私たち日本人は、ホームパーティや暮らしを楽しむ姿勢と聞くと、ついつい見栄をはって気合を入れてしまいがち。
でも、素の自分を見せることが、素の付き合いに繋がるという思考のデンマーク人はホームパーティなどでも無理をしません。
ゲストもお客として招かれるというより、料理を作るところから参加するのが普通。
日本人も、見栄をはらず時には手抜きをするくらいがいいのかもしれませんね。
4.自然を身近に感じる
家での過ごし方に長けているデンマークの人たちですが、それに負けじと外の生活も思いっきり楽しみます。
ピクニックやバーベキューなど自然を身近に感じながら「ヒュッゲ」な時を過ごします。
日本でも自然を身近に感じる工夫は色々とできそうですね。
街中であまり自然が豊かでないという環境の人も、家の中に季節の花や緑を飾ってみてはいかがでしょう?
5.今あるものに感謝する
デンマークの人たちは今あるものに感謝する能力に長けていて、今の状況に満足している人が多いんだそう。
厳しい気候の中でも、家での過ごし方を工夫したり、生活の中で小さな幸せ見つけて楽しんでいます。
その姿勢こそが幸せを感じる最大のポイントかもしれません。
日本では、今あるものは当たり前だと思っていて、不平不満や自分の足りない所ばかりに目がいきがちな人が多そうですが、現状の中で感謝できることを見つけることから始めてみるのもいいですね。
このように、何かを特別に用意したり、気合をいれて始めることをしなくても、ヒュッゲは誰にでも取り入れられる暮らしの楽しみ方です。
いつもの毎日に少しのスパイスを取り入れて、豊かな毎日を過ごしてみてください。