ステンレスは錆びないはずなのにどうして!?と思ったことのある方も多いのではないでしょうか。
ステンレスは、鉄にクロムやニッケルなどを加えることで表面を酸化被膜で覆い、錆びにくくなるように作られた合金鋼です。放っておくだけでも酸化して錆びてしまう鉄を、錆びにくくなるように加工しているのです。
あくまで錆びにくくなるように加工しているだけであって、成分の多くは鉄のため、使い方によっては錆びてしまいます。では、ステンレスの錆の原因は何なのでしょうか。
一つにもらい錆という物があります。
ステンレスの表面に錆びる素材のものが長時間触れていることで錆がくっついてしまっている状態です。
さらに、ステンレス自体は錆に強いのですが、表面にもらい錆がつくと、そこを起点に錆が進んでいきます。シンクに空き缶や鍋を放置していたり、ヘアピンを置いていると跡が残ったように錆びてしまったことがある方も多いのではないでしょうか。その状態がもらい錆です。
ステンレス表面の酸化被膜は水分、塩分、油や強酸性、強アルカリのものに弱い特徴があります。そのため、濡れた状態や潮風が当たる場所などで使用する際は、特にもらい錆が発生しやすいので要注意です。
錆を取りたいがあまりにゴシゴシこすってしまうと塗料が剥がれてしまったり・・・となかなか手ごわいステンレスの錆。
今回はお施主様よりご注文頂き、特殊な薬品を使って綺麗に洗い落としてきました。