神戸でも多くの被害があった阪神淡路大震災を教訓に、木造住宅の耐震性能が見直され、SE工法(SE構法)が誕生しました。SE工法(SE構法)では、構造用集成材を採用したり、接合部の断面欠損を減らしたりして、耐震性能を高めています。
SE工法(SE構法)が生まれたきっかけとは?SE工法(SE構法)と耐震性について

地震大国である日本では、木造住宅を含むすべての建物に、高い耐震性能が求められています。建物の耐震性能を高めるには様々な方法がありますが、新築住宅を建てる際に多く採用されているのがSE工法(SE構法)※です。こちらでは、SE工法(SE構法)が生まれたきっかけと、SE工法(SE構法)で建てられた家の耐震性能が高い理由について解説します。
SE工法(SE構法)が生まれたきっかけ
1995年に発生した阪神淡路大震災は、大都市・神戸と周辺の地域に大きな被害を与え、住宅への被害は全壊・半壊を合わせて約25万棟にも及びました。阪神淡路大震災の被害を受けて、木造住宅の耐震性能が見直され、大地震でも壊れない木造住宅を目標に開発されたのがSE工法(SE構法)です。
SE工法(SE構法)のSEとは「Safety Engineering(Engineering For Safety)」の頭文字で、意味は「工学的に安全な工法」です。
SE工法(SE構法)で建てられた家の耐震性能が高い理由
SE工法(SE構法)の耐震性能が高い理由として、主に以下の5つが挙げられます。
・構造用集成材を採用している
木造住宅に使用する木材は自然のものですので、反りやねじれ、割れや伸縮など様々な欠点があります。それに対してSE工法(SE構法)では、強度や性能を計算して木材を張り合わせた構造用集成材を構造躯体に使用しており、安定した品質と高い強度を確保しています。強度が表示されていない無垢材などは構造計算ができないため、SE工法(SE構法)の構造躯体には使用できません。
・接合部の断面欠損を減らしている
在来木造工法で取り入れられている「ほぞつぎ」は、柱と梁にほぞ穴とほぞ加工を施して接合するため、断面欠損による強度不足の心配がありました。SE工法(SE構法)では、特殊な金物を使用し、接合部の断面欠損を減らしているため、強度を保てるだけでなく、揺れに強いことが特徴です。
・柱の引き抜き強度を高めている
大地震によって住宅が大きく揺れると、住宅の様々な部分に被害が生じますが、最も被害が生じるのが柱と基礎の連結部分です。建物が激しく揺れると柱に引き抜きの力がかかり、柱ごと引き抜かれることで建物に大きな被害が及びます。SE工法(SE構法)では柱と基礎を特殊な金物を使って直接連結するため、引き抜きに耐える力が大きく向上しています。
・構造計算を行っている
構造計算とは、地震や台風でも建物が壊れないように、安全な構造部材を計算するものです。ビルやマンションなどでは行われていますが、2階建て以下の木造住宅では、法律的に義務付けられていません。しかし、SE工法(SE構法)では地震の揺れや風の力を想定して構造計算を行っており、設計段階で住宅の強度を確定して、安全性を高めています。
・加工の精度が高い
構造計算を行ってどれだけ耐震性能を高めても、実際に使用する部材や加工の精度が低ければ無駄になってしまいます。SE工法(SE構法)では、構造計算にもとづいた部材の種類や太さ、金物などのデータがそのまま指定のプレカット工場へ送られ、コンピューター制御の高い精度で部材を正確に加工しています。
※「SE工法」は、建築の知識が少ない一般の方向けに、馴染みやすいように利用する表記で、「SE構法」が正式な表記です。開発元である株式会社エヌ・シー・エヌと、その登録工務店などの多くは「SE構法」と記載しています。
WHALE HOUSEは兵庫県下で唯一全棟SE工法(SE構法)採用の専門工務店です!

SE工法(SE構法)で建てられた家は、構造用集成材の採用や接合部の断面欠損の削減、柱の引き抜き強度の向上や構造計算などで耐震性能を高めています。住宅の耐震性能が気になる方は、ぜひSE工法(SE構法)を取り入れている工務店・ハウスメーカーへ相談してみましょう。
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