時代と共に変化する
家のあり方
自分でカスタマイズする時代へ
「結婚をして、子どもができて、夢のマイホームを手に入れる」少し前の時代では、誰もが憧れた理想の人生設計です。
でも、時代は変わりつつあります。子供の頃に過ごした家をリノベーションして、使いにくくなったらリフォームやDIYでカスタマイズする。家は寝に帰るところではなく、自分たちらしさを再現するパーソナルスペース。時代の流れと共に暮らしを変える、そんな今どきの人生設計を楽しんでみませんか?
“住み替え”ではなく“暮らし替え”が今どき
子どもが増える。2世帯暮らしになる。家族構成は時と共に移り変わっていくもの。そんなライフスタイルの変化に応じて間取りを変化させるのが、スケルトン&インフィルという設計手法です。
躯体や基礎、外壁などの構造部分(スケルトン)と、内装や設備、仕切り壁など(インフィル)をあらかじめ分離して考えることで、家族の変化によって間取りや設備を容易に変えていくことができる、今どきの住まいのあり方と言えます。
【建築時】趣味も子育ても楽しみたい30代
家は寝るための場所だなんてもったいない。趣味の自転車いじりやDIYに没頭するのも、友達家族を招いてホームぺーティーを楽しむのも自分たちらしい暮らし方。玄関土間やセカンドリビングなどのフリースペースで暮らしの幅を広げる間取り。
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【15年後】子供の成長に寄り添う40代
子どもの成長と共に個室や収納が必要になる時期。なるべく家族が一緒に過ごす時間を大切にしたいから、趣味スペースでもあった玄関土間はLDKに変更し、コミュニケーションを育む間取りに。プライベートスペースの確保も大切な配慮。
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【30年後】夫婦の時間と暮らしやすさの60代
暮らしはシンプルに、生活のしやすさを重視してワンフロアにすべてをレイアウト。2階のフリースペースでは趣味の教室を開いたり、ご近所さんとのコミュニティールームとしてや、子ども世帯の帰省時など使い方は自由自在。
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資産価値のある家を永く使う
日本の古民家には築数百年のものがあるのに対して、現代の木造住宅の寿命は約30年と言われています。この大きな差は、現代の住宅の老朽化と不変的な構造が作り出しているのです。
1つ目の「老朽化」は、中途半端な断熱によって、内部結露が発生し、構造材が腐ることに起因しています。本当は長く住めるはずの家を早々にダメにしてしまうぐらいなら、最初にちゃんと選んだ方が良いことはお分かりですよね?
2つ目の「不変的な構造」は、木造2階建ての建物では構造計算が免除され、代わりに壁量規定で必要な壁の量を算出しています。しかし、建築基準法が改正されるたびに、その壁量が増え続け、結果として、家の改装が困難になってしまいました。ライフスタイルの変化に応じて、家の改装が必要になっても、それができないので、建て替えを行うしかなくなっているのです。
→住まいBooksⅠ-構造編-で詳しく読む
WHALE HOUSEが採用するSE構法は、「つくっては壊す」のではなく「いいものを永く使う」長期優良住宅の思想にあった構法なのです。
木材は、切り倒されてから150年くらい経ったころがいちばん丈夫になるそうです。そう考えると、建てて30年で壊してしまうのは、本当にもったいないと思う訳です。