マイホーム【8つ】のよくある後悔&予防・解決策
1.立地に関する後悔と予防・解決策
通勤時間が想像以上に長かった
電車の乗り換えが多かったり、自宅から駅までが遠かったりして通勤に時間が掛かってしまうという後悔。
事前に自宅から職場までの移動時間や乗り換えのタイミングを調べて、駅まではバスや自転車を利用すると解決可能です。
スーパーや商店などが少なく、日々の買い物が不便だった
「車で行ける距離に商業施設があるから大丈夫」と思っていても、日々のちょっとした買い物で不便を感じることもあります。
また、年を取ってからは移動が大変になるので、近場で買い物を済ませられる環境かどうか調べておきましょう。
子どもが通う学区選びを失敗した
通わせたい小学校の学区内だと思っていたら、学区の境目で違う学区になってしまったという後悔。
学校の再編成ほか諸事情で学区が変わる場合があるため、自治体の公式サイトを見るか直接役所に確認するのが確実です。
2. 環境に関する後悔と予防・解決策
時間帯によって車の交通量や走行音が気になる
住宅街であっても、幹線道路の抜け道として使われて交通量が多いエリアがあります。
また、昼間は気にならない車の走行音が静かな夜だと騒音のように聞こえることも。
車の交通量は時間帯や曜日を変えて調べるのがおすすめです。
町内会の入会金や毎年の会費が高い
町内会費が高かったり、昔からの神事・祭事への強制参加があったり、町内会に関する不満も出てくる可能性があります。
自治体のホームページや地域の掲示板などで、その地域で行われている活動や土地柄を確認してから購入するとよいでしょう。
ご近所トラブルに巻き込まれてしまった
近隣住民と折り合いが合わず、トラブルに発展してしまったという後悔もあります。
近所のスーパーや公園・学校など、人が集まるエリアを見ればどのような家庭層が多いのかは確認可能。
ゴミ捨て場が綺麗に保たれているか・道にゴミが散らばっていないかといった点からも、周辺住人の民度が測れるでしょう。
3. イメージとの乖離に関する後悔と予防・解決策
家事動線が悪い
家事は毎日のことなので、動線が悪いとかなりのストレスに繋がります。
例えば、洗濯機置き場と物干し場は近い位置に設置すると使い勝手が向上しますが、日当たりがよいからと干場を違う階に設置すると苦労するのは明らかです。
家事動線は日常の生活を具体的にイメージしつつ、工務店と綿密な打ち合わせをしながら決めてください。
家具を入れたら狭く感じた
広く感じていた部屋でも、家具を置くと一気に狭く感じることがあります。
家具を埋め込みにするか造作で設置するなど、広さを損なわない家づくりが理想的。
注文住宅なら設計士と綿密に相談できるので、できるだけ家具を置かない・家具を隠す間取りを相談してみましょう。
吹き抜けを作ったら冷暖房の効きが悪くなり、光熱費が高くなった
吹き抜けを作ると、空間が広くなるので冷暖房の効きが悪くなります。
想像以上に光熱費が高くなり後悔する可能性が高いので、吹き抜けの有無は家の気密性・断熱性を考慮しながら検討しましょう。
窓の位置や大きさが悪かった(隣からの目線が気になるなど)
大きな窓を取り入れたものの、通行人やお隣からの視線が気になって後悔することもあります。
実際に現地に足を運び、隣家との距離や外からの見え方をイメージするとよいでしょう。
4. メーカー選びに関する後悔と予防・解決策
打ち合わせの内容と施工内容が違った
希望や理想を伝えたつもりがずれていたり、予定していた間取りや設備が整わなかったりする原因は、現場の職人に情報が伝わっていなかったことが考えられます。
コミュニケーションがうまくいかないと理想を伝えきれないもの。
現場との橋渡しをしっかり対応してくれる責任者や担当者を見極め、着工後もまめにコミュニケーションをとるのがおすすめです。
アフターフォローやメンテナンスが不十分だった
業者のなかにはきちんとした工事を行わないところがあり、引き渡し後すぐにトラブルが発生するといったケースも聞かれます。
不具合の修繕が遅々として進まない場合もあるので、業者はアフターフォローやメンテナンスも含めて選ぶようにしましょう。
無償メンテナンスが設けられているなら、その期間や内容を確認してください。
ある期間を過ぎると有償になるといった補足説明がつけられているケースがあるので、注意が必要です。
5. 土地に関する後悔と予防・解決策
住んでから災害(津波・洪水・土砂災害など)のリスクが高い地域だと分かった
他府県からの引越しだと現地の情報が入りにくいため、購入後にハイリスクな地域だとわかるケースがあります。
国土交通省が運営する「ハザードマップポータルサイト」では、「洪水」「内水」「高潮」「津波」「土砂災害」「盛土(もりど)」などの情報が確認可能なので、ぜひ利用してください。
地名に「池」「沼」「川」などが入る地域は「昔は池だったが埋め立てた」といった可能性があるので、ハザードマップで災害のリスクがないかを確認しましょう。
地盤が緩く、地震で液状化した
災害が起こるまでわからない後悔ポイントです。
建築基準法が改正された2000年以降は地盤調査が義務となり、その時点で脆弱な土地とわかった場合は地盤改良が行われない限り建築許可はおりません。
しかし、構造計算を偽ったり手抜きの地盤改良工事を行なったりといった偽装工作が、残念ながら大手建築会社にも存在しました。
予防策は「誠実な工務店・ハウスメーカーに依頼し、適切な工事を行なってもらうこと」しかありません。
業者選びは最重要課題と捉え、公式サイトや利用者の声・社員の対応などすべてを考慮したうえで選びましょう。
6. 資金計画に関する後悔と予防・解決策
収入が減り、住宅ローンの支払いが大変になった
ケガや病気で収入が減ることもあります。
想定外の出来事にも対処できるよう、余裕のある返済計画を立てましょう。
頭金とは別に自己資金を用意しておけば、不測の事態に対応できます。
税金の費用が想像より高かった
マイホームを手に入れると「固定資産税」「都市計画税」など、不動産関連の税金を支払う義務が発生します。
どのくらい必要になるか施工業者や銀行担当者に確認しておけば、支払いスケジュールと併せた積み立てが可能。支払い遅延が出ないよう十分に注意してください。
定期メンテナンス費用が高額だった
家を長持ちさせるためのメンテナンス費用は意外と高くなりがち。もともとの価格設定が高いケースと故障度合いによって高くなるケースがあります。
外壁を含め住宅設備に不備が出ると、さまざまなところにトラブルが派生するためおろそかにできません。
7. 生活・家族の変化に関する後悔と予防・解決策
同居人が増えて部屋が足りなくなった
子どもが増えたり親と同居したりすると、将来的に部屋が足りなくなる可能性があります。
仕切りを取りつけられる部屋だと子供が増えた時に対応できて便利。あらかじめコンセントや電気スイッチの場所を2部屋分配置しておくとよいでしょう。
親が病気やけがで突然介護が必要になった場合には、バリアフリー化が必要なケースがあります。
あらかじめ見越した家を建てるか、売却や賃貸に出して自分たちは違う物件に住むのが現実的な方法です。
年を重ねるにつれ、階段の上り下りが大変になった
年を重ねると運動機能は低下します。高齢になっても住み続けられるよう、バリアフリーや平屋、屋内エレベーターの設置など、将来の生活をシミュレーションしておきましょう。
寝室を1階に変更するだけでも住みやすさは改善されます。
急な転勤が決まった
転勤や転職で通勤が困難な地域に勤める場合、一時的に賃貸に出すという選択肢があります。
定期借家契約で期間を確定させれば、戻ってくる際に入居者が退去しないといったトラブルがなく安心です。
8. まだあるその他の後悔と予防・解決策
マイホームの購入には、紹介してきた7種類の後悔の他にもさまざまな後悔があります。
ライフプランと合致していなかった
金利や土地が安いうちにと焦って家を建てると、仕事やプライベートプランと合わなくなる可能性があります。
シングルライフを楽しんで数が多いだけの部屋をもてあましたり、いざ結婚という時点で家や設備が古くてリノベーションが必要になったり、予想外に維持費が掛かり後悔につながる可能性があります。
タイミングを見計らった計画が必要です。
手入れが大変な庭や設備を作ってしまった
憧れの庭やウッドデッキを設置したものの、掃除やメンテナンスが大変なことに後で気づくパターンです。
落葉樹だと秋口の掃除は毎日のことで、屋内だけでなく近隣にまで飛ばされた葉っぱを片付ける必要も。
ガーデニングが好き・得意といった人でない限り、庭は手入れ不要で放置できる状態にしておくのがおすすめです。
ウッドデッキは木材だと経年で腐食するため、ケガの危険性が高まります。
定期的に強度をチェックし、異変があったらすぐに修理が必要です。
素敵な設備とはいえメンテナンスは必須なので、憧れだけで設置して後悔しないようご注意ください。
ここまで挙げてきたように、マイホーム購入後の後悔は多岐に渡ります。
絶対に後悔しない家を建てるのは難しいものですが、上記のような後悔をできるだけ未然に防ぐためには、「資金計画の見直し」「ハウスメーカーや工務店の見直し」「立地や周辺環境の再調査」といった予防策をとるのがおすすめです。
後悔のないマイホームづくりは、「住まいの勉強」から
注文住宅での後悔は知識さえあれば防げます。
とは言え、何から勉強したらいいのかわからない方は、専門家の力を借りるのが一番です。
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