光と風が巡る、昔ながらの知恵を取り入れた平屋暮らし
家の中に通り土間のある昔ながらの暮らしのあり方。懐かしさだけでなく、使い勝手さえ考え抜かれた先人の知恵を現代の暮らしに取り入れたら、毎日はどんなに有意義に変わるだろう。
フラットな平屋だからこそ、断面にはスキップや素材で“動き”を持たせ、空間にメリハリと遊び心を取り入れた。天井を勾配にすることで、奥行きが生まれ、シンプルながら飽きの来ない今の時代の空間の使い方を再現している。土間の最大のメリットは、室内でありながら土足で歩けるところ。キッチンまで土間仕上げにしたことで、食材なども玄関先から靴を脱ぐことなくそのまま運び込むことができ、暮らしはぐっと便利に、そして自由に踊りだす。

❶ 2つの屋根でつくる快適な暮らし
2つの片流れ屋根を重ねるようにデザインされた外観は、シンプルながらも、自然と共存する工夫が随所に散りばめられている。2つの屋根の高低差を利用し、天井付近に高窓を設けたことで、風は室内を縦横無尽にかけめぐり、光がやさしく室内を包み込んでくれる。

❷ 光と風が巡る開かれたリビング
あえて勾配天井の低い方に開口部を持ってくることで、室内の調光が抑えられ、光と影のバランスが空間に奥行きを作りだしている。また、隣家からの視線をほどよく遮る効果も相まって、周囲の視線を感じることなく、明るく開放的な暮らしが実現した。

❸ 食卓を彩るピザ窯のある暮らし
キッチンを抜け、そのまま外へと進んだ先には、料理の幅を格段に広げるピザ窯を取り入れた。友人を招いてホームパーティーをする時や、休日のランチタイムにはパパが腕を振るった手作りピザが食卓を彩る。あえて生活の近くに置くことで、“遊び”は簡単に日常に取り込むことができる。

❹ 遊びの幅を広げるアウトドアリビン
天気の良い日には、リビングから一歩抜け出して、ウッドデッキも暮らしの一部として使いこなせば、毎日はもっと自由に、もっと面白可笑しく動き出す。子どもとのんびり日向ぼっこをしたり、ピクニック気分で外で食事を楽しむだけで、家族の思い出は無限に広がっていく。
