全棟認定長期優良住宅

国土交通省のシミュレーションによると、長期優良住宅の構造は「100年以上」の耐久性があるとされています。これにより、家は世代を超えて親から子、子から孫へと受け継ぐことが可能です。

認定を受けた長期優良住宅は、耐震性能や劣化対策が一定レベル以上で確保されており、断熱性も高いため、家中どこでも快適な温度を保つことができます。これにより、真夏・真冬でも空調に頼ることなく快適な生活が可能です。

長期優良住宅の認定基準には、省エネ性能が含まれ、冷暖房や換気設備、給湯設備、照明器具が一定の基準を満たしています。そのため、光熱費の削減効果が期待できます。

2024年から、住宅ローン控除を受けるには高い省エネ性を証明する必要があり、認定長期優良住宅は最も優遇されます。条件を満たすと、最長13年間、最大4,500万円（子育て世帯・若者夫婦世帯は5,000万円）の住宅ローン残高に対し、0.7％が所得税から控除されます。

認定長期優良住宅を建てると、住宅ローンの金利が優遇される可能性があります。住宅金融支援機構の「フラット35」には、特別プラン「フラット35S」があり、融資開始から5年間、金利が0.25％〜0.75％引き下げられます。

長期優良住宅は「耐震等級2」以上の耐震性能が担保されており、地震保険料の割引が適用されます。耐震等級3で50％、耐震等級2で30％の割引が受けられます。

長期優良住宅は、省エネと長寿命化を実現するため、政府の補助金対象となります。例えば、「子育てエコホーム支援事業」「LCCM住宅整備推進事業」「地域型住宅グリーン化事業」などで支援を受けることができます。

長期優良住宅は、耐震性や省エネ性、メンテナンス性が一定基準を満たしており、適切に手入れされていることが証明されています。これにより、将来の売却時に有利になる可能性があります。ただし、定期点検を続け、認定を維持することが重要です。