デザインコンテスト優秀賞「自然に還る家」

DATE

建築面積 117.59㎡(35.57坪)
延床面積 137.46㎡(41.58坪)

POINT

#土間リビング #吹き抜け #鉄骨階段 #薪ストーブ #大開口サッシ #造作建具 #煉瓦の壁 #自然と暮らす

CASE 005

デザインコンテスト優秀賞
「自然に還る家」

住居もまばらな田畑の続く道の先に、スタイリッシュな黒の外壁と大きな軒が印象的なこの家は建つ。すっと伸びる軒の風情が風景に美しく溶け込み、木製の格子と相まって、広大な土地に彩りと洗練された雰囲気を醸し出している。大きな屋根のかかった和室の窓をすべて開ければ、まるで森の中にいるような、内外の隔たりをも感じさせないアウトドア空間が生まれる。
室内は薪ストーブのある玄関土間を囲むように各部屋が配され、どこにいても家族の気配を感じられる。素材の質感を残した建具や格子など、モダンさと和の要素が融合した、どこか懐かしい遊び心あふれる住まいが誕生。

人も自然もつなぐ開かれた住まい

昔ながらの日本家屋を彷彿とさせる、大きく跳ねだした軒が印象的な外観。両サイドに設けた6mの窓はすべて壁の中に収納でき、ダイナミックな自然の景色を室内に取り込んでくれる。軒下のウッドデッキではいつも子どもたちの笑い声が飛び交う。

薪ストーブを囲む土間のある暮らし

玄関を入ってすぐに広がる土間スペース。あえて玄関ホールは設けず、外と中の距離を縮めることで、いつでもアウトドア気分を味わうことができる。夏は扉を開けて涼しい風を取り込み、冬は薪ストーブで暖を取りながら家族の時間を楽しめる。

まるで絵画のような切り取られた風景

大きく跳ね出した軒により夏の日差しを遮り、室内の照度を抑える事で木々の美しさを際立たせる効果を生み出している。川のせせらぎと木々の揺れる音を聞きながらのんびり過ごす親子の時間はこの上ない至福の時。

つながるキッチンのあり方

土間リビングから一段上がったところに設けたキッチンダイニング。天井や床の高さを変えることで空間にメリハリが生まれ、単調になりすぎないメリットが。人が集まる時には、思い思いの場所に腰かけて、同じ空間を共有できるのも嬉しい。

家中をつなぐ吹き抜けリビング

土間リビング上部を吹抜けにしたことで、全ての居室と繋がり、気づけば家族が薪ストーブのぬくもりとみんなの笑い声に誘われて集まってくる。家族が集まる場所は、自然と集まりたくなる仕掛けでつくりだすことができる。

会話を紡ぐ薪ストーブのぬくもり

玄関横に設けた薪ストーブは、訪れる人をいつも温かく迎え入れてくれる。夫婦の会話も、ご近所さんとの世間話も、炎を囲むだけでほっこり心まで温かくなる。冬支度をしている時だって、子ども心を忘れないワクワク感に心が踊りだす。

中への期待をもたらす五角形の外観

嗜好を変えて横から眺めてみると、まったく異なる風貌の外観に。見える角度や時間帯によって表情を変える住まいは、住む人の好奇心やワクワクを育ててくれる。

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